ドチに引き込まれた平三郎
どんな伝承か
那加長塚の小字山崎は、土地の人から字の名よりも平三郎という名で呼ばれている。村上神社の西を流れる境川の堰の上手あたりで、岐阜市長森の水海道からやって来た平三郎という男が泳いでいたところ、ドチと呼ばれるすっぽんに水の中へ引き込まれて死んだと言い伝えられているためである。それは旧暦六月十六日のことだったといい、今もその日には、ドチに引かれないようにとウドンを食べる習わしが残っている。
原典より
これは村上神社の西にある境川の堰の上辺りで、岐阜市長森の水海道から来た平三郎という人が泳いでいたところ、ドチ(すっぽん)にひきこまれて死んだと言い伝えられているからである。—— 各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史)
『各務原市史 民俗編――地名伝説』は、各務原市が編んだ市史の民俗編のうち、地名伝説を述べた部分である。小字や俗称の起こりを語る話を、那加・稲羽・鵜沼・蘇原の四地区ごとに集め、浜見塚、与三郎池、甚六屋敷、片葉屋敷、金縄塚、嫁ふり坂、立岩と二つ岩、火の玉橋などを取り上げる。民話の語りを「」で引いたうえで、話の要素や他地方の類話、その土地の今の姿を書き添える。