少年の寿命を告げた白鬚の老人
どんな伝承か
木曽川の堤にあたる松本町には白鬚神社があり、白鬚さんと呼ばれる神にまつわる話が伝わる。父親の手伝いをして社の前を通りかかった少年の前に、白い鬚の老人が現れた。老人は少年の顔を見て、坊やは二十五までしか生きられないが、良い人になればもっと長く生きられるかもしれないと言い、そのまま消えた。少年は親を大事にし、皆と仲よくして良い人に育ち、八十いくつまで生きたという。『阿呆綱』『白ひげさま』の名で伝わる話である。
原典より
またこの白鬚さんにはもう一つの話があり、父親の手助けをしてこの社の前を通った少年の前に白鬚のおじいさんが現れ、少年の顔をみて…—— 各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
各務原市史 民俗編――地名伝説(各務原市(編)・各務原市史)
『各務原市史 民俗編――地名伝説』は、各務原市が編んだ市史の民俗編のうち、地名伝説を述べた部分である。小字や俗称の起こりを語る話を、那加・稲羽・鵜沼・蘇原の四地区ごとに集め、浜見塚、与三郎池、甚六屋敷、片葉屋敷、金縄塚、嫁ふり坂、立岩と二つ岩、火の玉橋などを取り上げる。民話の語りを「」で引いたうえで、話の要素や他地方の類話、その土地の今の姿を書き添える。