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弘法大師が錫杖で掘った照井

所在地茨城県土浦市真鍋(善応寺)
年代不明(弘法大師巡錫の頃)
登場弘法大師、朽木の殿様、領内巡検の際に井戸へ石臼のコガ(おけ)を入れさせた領主
出典土浦市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

真鍋の善応寺にある井戸は照井と呼ばれ、弘法大師が掘ったものと伝えられる。大師が教えを広めにこの地方を訪れたとき、ひどく喉が渇いて良い水の湧く所を探したが、どこにも見当たらなかった。そこで錫杖を突き立てて掘ってみると、澄んだ水が勢いよく湧き出したという。以来どれほど日照りが続いても涸れることがなく、夏は冷たく冬は温かい水が出続けている。水戸街道を行き来する旅人も村の人々も、この水を薬用や茶の湯に使おうと遠くから汲みに来て、余った水は田をうるおして稲を実らせた。朽木の殿様も領内を見回った折にこれを見て感心し、井戸に石臼の桶を据えて汲みやすくしたと伝わる。

原典より

真鍋の善応寺の井戸は、弘法様が掘った井戸と伝えられ、照井といわれています。—— 土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史)

『土浦市史 民俗編――伝説』は、市史の民俗編のうち第一節「土浦の伝説」と第二節「ことわざ」の冒頭を収める。首洗い井戸、狐の嫁入りや化かされ話、宍塚大池の大蛇、佐野子のカッパの手、弘法大師の石いもと照井、大聖寺の竜の爪、如宝寺の木食上人の入定など、市内の地名・寺社・池にまつわる伝説を、古老の話や市報・ふるさと運動の調査・資料館の調査・『東村誌』から引いて記す。各話に見出しを立て、ことわざは天候・動物などの題目ごとに番号を付けて掲げる。

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