姫宮神社から消えた道鏡様の石塔
どんな伝承か
荒川沖は神社や寺の多い土地で、そのひとつに姫宮神社がある。木之花佐久耶比売をまつり、今も安産の神として信仰を集めている。明治より前には、境内に道鏡様と呼ばれる石塔が立っていて、病気の平癒や夫婦の和合、子宝に霊験があると評判だった。ところがある日、その石塔が忽然と姿を消してしまった。人々は、西区の弁天様が道鏡様をねたんで、池の中へ隠してしまったのだろうと噂し合ったという。
原典より
ところが、その道鏡様がある日突然見えなくなってしまいました。—— 土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史)
『土浦市史 民俗編――伝説』は、市史の民俗編のうち第一節「土浦の伝説」と第二節「ことわざ」の冒頭を収める。首洗い井戸、狐の嫁入りや化かされ話、宍塚大池の大蛇、佐野子のカッパの手、弘法大師の石いもと照井、大聖寺の竜の爪、如宝寺の木食上人の入定など、市内の地名・寺社・池にまつわる伝説を、古老の話や市報・ふるさと運動の調査・資料館の調査・『東村誌』から引いて記す。各話に見出しを立て、ことわざは天候・動物などの題目ごとに番号を付けて掲げる。