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地内キリの当番に竜が水を含む虫祭り

所在地愛知県海部郡大治町大字西條
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信

どんな伝承か

西条では、ワラ人形を流すオカン送りをするとかえって虫が出るといわれ、昔から神楽を練り歩かせる虫祭りで稲の虫を送ってきた。虫祭りはジゲ全体の行事で、神楽を出す役はキリの持ち回りである。土用の三日目の夕方、当番のキリが郷倉から神楽を出してジゲの本社の八剣社へ向かい、北屋敷の諏訪社で神主が祝詞をあげ、本郷を南へ下って県道筋に御幣を立てて終える。地内キリが当番の年には竜が水を含むといわれ、雨で諏訪社の南を流れる円楽寺川の水かさが増し、舟で渡ることがよくあったそうだ。

原典より

地内キリが当番の時には竜が水を含むといわれ、降雨のため諏訪社南を西に流れる円楽寺川の水嵩が増して、舟で渡ったことがよくあったそうである。—— 大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌)

『大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信』は、名古屋に接する尾張の大治町の民俗誌の下巻から、信仰にかかわる節を収めたものである。辻の地蔵や秋葉・津島の小祠、荒神・井戸神などムラとイエの神、天王祭り・虫送り・雨乞いなどの祈願、キツネツキ・タヌキ・天狗の神隠し・火の玉・ナンドババアの怪異を、大字ごとの聞き書きで記す。第五節から第九節までで、予兆・禁忌・まじない・民間療法を挙げる俗信の節と、高度経済成長後の信仰の変化を述べる節で終わる。

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