トップ > 愛知県の伝承 > 大治町

寄り道を禁じた初観音の大黒札

所在地愛知県海部郡大治町大字馬島
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信

どんな伝承か

旧暦の正月十八日は甚目寺観音の初観音にあたる。この日に向けて甚目寺から配られる供物袋に米や銭を入れ、総代がとりまとめて納めに行き、札をもらってくる大字もあった。ひとりで参る人も多く、塔頭の大徳院で大黒様の御札をいただいてくるが、その帰り道にはどこにも立ち寄ってはならないといわれていた。馬島では、持ち帰った大黒様の札を戸棚の上の段に貼り、オブクサマと呼ぶ供えの飯をあげて、その年の豊作を願った。

原典より

この大黒様の御札を受けてきた帰り道は他へ寄ってはならないといわれている。—— 大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌)

『大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信』は、名古屋に接する尾張の大治町の民俗誌の下巻から、信仰にかかわる節を収めたものである。辻の地蔵や秋葉・津島の小祠、荒神・井戸神などムラとイエの神、天王祭り・虫送り・雨乞いなどの祈願、キツネツキ・タヌキ・天狗の神隠し・火の玉・ナンドババアの怪異を、大字ごとの聞き書きで記す。第五節から第九節までで、予兆・禁忌・まじない・民間療法を挙げる俗信の節と、高度経済成長後の信仰の変化を述べる節で終わる。

種別から探す

大黒様御札禁忌

大治町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信』の伝承