⑦ 恵比須様のお帰り(恵比須講)
どんな伝承か
曽谷では十一月二十日と十二月二十日に恵比須様と大黒様を揃えて祀り、これを恵比須講と呼んだ。升には三の揃う金を入れる。三千円、三万円、三千三百三十円といった具合に、なるべくたくさん入れるのだという。尾頭付きの魚を供え、御飯を天こ盛りにして上げた。家によっては金を入れず、代わりに蕎麦を振る舞うところもあり、それを蕎麦振舞いといったという。
原典より
十一月二十日と十二月二十日には、恵比須様と大黒様を揃えてお祭りするんですよ、「恵比須講」と言って。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。