八幡不知森の近くで絶えない交通事故
どんな伝承か
八幡不知森は、今もJR本八幡駅から歩いて数分の市街地に残り、千葉街道を挟んで市役所と向かい合う一角だけが鬱蒼とした林になっている。著者は森へ向かう途中、駅前の交差点を渡ろうとして股下ほどもある石の車止めに気づかず、足を取られて激しく転んだ。なぜ目に入らなかったのか分からず、曲がってくる車と鉢合わせしていたらと思うと寒気がしたという。後で調べると、インターネットの怪奇スポット情報では、この付近は見通しがよいのに交通事故が絶えない場所として知られていた。交差点をふさぐように車止めが置かれていたのもそのためかと、著者は改めてぞっとした。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・2005年(平成17年))
『妖怪伝説奇聞』は、東雅夫が二〇〇五年に学習研究社から刊行した妖怪伝承地の探訪記である。稲生物怪録の木槌、クダン、牛鬼、塵輪、ナメラスジ、八幡の藪知らず、鬼の骨、蛇骨、鍋島の怪猫、児啼爺などを追い、中国・四国・九州ほか各地の寺社や旧家を訪ねて遺物と伝承を確かめる。月刊誌「ムー」の連載「日本伝説紀行」の十二章を三つのカラーグラビアで区切り、巻末に草双紙『鍋島猫騒動』の復刻を添える。