同じ夢が導いた三十三花の白百合
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どんな伝承か
猪川町の久名畑に稲子沢という旧家があり、昔は十八万石の大名にも比すべき大長者であったという。昔、気仙の日頃市の里に、どこからか若い夫婦がやって来て暮らし始めた。二人とも正直で気立てがやさしく、里の人々に愛されていた。ある年の元日の夜、夫婦はそろって同じ夢を見た。ある館の跡に三十三の花をつけた白百合があるから、その根元を掘れば宝物が埋まっているという、日頃信心している神のお告げであった。二人は花を訪ねて旅に出て、胆沢の永岡にある生城寺館で夢と寸分違わぬ百合を見つけ、根元から沢庵石ほどの黄金の玉を七つ掘り出したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説(大船渡市(編)・大船渡市史・自治体史(民俗))
『大船渡市史 第4巻(民俗編)』一節所収の伝説。岩手県大船渡市の木石・山・坂洞穴塚・水部・長者旧家・社寺・地名の伝説を採録する。
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大船渡市の伝承
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