稲子沢長者を去る座敷童子
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どんな伝承か
気仙郡盛町の在に稲子沢という長者があった。奥州でも名うての長者で、この家が瓦解したのはおよそ百年も前のことかと思われる。家の運勢が傾きかけた頃であったろうか、一人のザシキワラシが邸から出て、後ろの山のほうへ行った足跡が付いていたという。附記によれば、昔、気仙の稲子沢某という者が正月の夢に導かれ、館の跡に咲く三十三の白百合の根元を掘って黄金を得て長者になったと伝わり、子孫は代々気仙稲子沢長者と呼ばれ、鈴木を姓としたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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大船渡市の伝承
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