コスメ家の座敷童子と片目魚
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どんな伝承か
鱒沢村字上鱒沢に、コスメという農家がある。この家には昔からザシキワラシがいるという言い伝えがあり、座敷には毎日膳部を供えておくのが仕来りとなっていた。その膳部の物が受けられているうちは家運隆盛で大した暮らしを立てていたが、受けられなくなってからは次第に家計が傾いたという。この家のザシキワラシは一人ではなかったらしく、家の者が留守の時には奥の座敷で面白い拍子の御神楽のようなことをやっていたという。屋敷の傍には良い清水が湧いており、その小流れにいる目高は皆片目で、他から入って来た魚もこの水に入ると片目になると伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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