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庄之助家の鐘を鳴らす童子

所在地岩手県遠野市土淵町栃内
年代約四十年前(大正八年九月聞書)
登場北川清、手習いの子供たち、語り手
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

土淵村字栃内の火石に、庄之助殿という有福な家があった。近郷切っての旧家で、家の中には色々な神仏の像が祭ってあった。或る日、家の者が皆野良へ出て留守にしていると、神壇の前に掛けてある鐘ががんがんと鳴り出した。隣に住む分家の正福院という山伏法印のもとに来ていた手習いの子供たちが、今は誰もいないはずなのにおかしいと言って駆けつけると、十四五歳ほどのワラシが狼狽して神壇の下の腰棚へ入って隠れた。子供たちも怖くなって騒ぎ、野良の家人に知らせて大勢で戻ると、もう何物もいなかったという。この家にはザシキバッコという婆の怪物もいたと伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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