大猪を討ち取った甚平と観音の刀
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どんな伝承か
大船渡町に猪頭山と呼ぶ山がある。昔ここに甚平という働き者が住んでいた。ある日、野良仕事の合間に眠ってしまい、目を覚ますと異様な悲鳴が聞こえた。行ってみると牛ほどもある大猪が、真白い野兎を牙で押し殺そうとしている。甚平が石を投げつけると両の目に当たり、猪は山へ走り去った。兎はあれがこの山の主だと言い残して死んだ。やがて畑が荒らされ、村人は山の神の祟りだと甚平を憎み、家に火を放った。甚平が観音に七日参ると白髪の老人が現れて刀と弓矢を授けた。二十一日目の朝、山頂付近で老猪を射て喉元を突き、ついに仕留めたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説(大船渡市(編)・大船渡市史・自治体史(民俗))
『大船渡市史 第4巻(民俗編)』一節所収の伝説。岩手県大船渡市の木石・山・坂洞穴塚・水部・長者旧家・社寺・地名の伝説を採録する。
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大船渡市の伝承
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