河童が出るというヤス渕
どんな伝承か
白石市小原の下戸沢、白石川の上流にヤス渕(ヤソ渕)と呼ばれる渕がある。明治年間にヤスキチという人がここへ身を投げたことから、その名がついた。水の流れも回りも悪い場所で、五年に一度ほどの割で小さな子どもが流されて死んだという。底が砂でできているために、やっと泳げるくらいの子どもがさらさらと引き込まれ、これまでに何人も亡くなっている。そのためか、ヤス渕へ行くと河童が出るのだと言われてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県白石市下戸沢民俗調査報告書――伝説・怪異(民俗調査報告)
『宮城県白石市下戸沢民俗調査報告書』所収の伝説・怪異・口承文芸。奥州白石川沿いの下戸沢に伝わる怪異と信仰を採録する。