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名古屋妖怪屋敷・消えた鶏と稲荷

所在地愛知県名古屋市中区下萱津町
年代明治二十九年頃
登場河野中佐、崇徳稲荷の巫女
出典妖怪の民俗学――日本の見えない空間
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どんな伝承か

中佐の出張中、鳥籠の鶏が羽一本落とさず消えた。崇徳稲荷の巫女は、屋敷に三、四百年住む狐「春吉大明神」が祠を壊され祀り棄てられ、再び祀られようと怪異を起こしていると告げ、鶏は西南の隅に埋めてあると言った。掘るとその通り鶏が埋まっており、東北の隅に祠を建てて祀った(『妖怪学雑誌』三巻十一号)。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪の民俗学――日本の見えない空間(宮田登・宮田登・民俗学・昭和(現代民俗学))

民俗学者・宮田登が、妖怪を『日本の見えない空間』の問題として論じた現代民俗学の名著。Ⅰ妖怪のとらえ方では、柳田国男『妖怪談義』の妖怪論(妖怪は出る場所が決まり、零落した神)と、幽霊(都市の人間関係から相手を追って出る)との区別、昭和五十四年に流行した口裂け女(受験社会で母に叱られる子供の心意の投影、『喰わず女房』の鬼女の再来)と産女、島根県松江の雲州皿屋敷のお菊、明治の井上円了の妖怪学と真怪・仮怪の分類を扱う。

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