ウワダイの萱立て場
どんな伝承か
矢大臣山の長持石の少し下にウワダイという少し広い平地がある。昔はどの家も萱で屋根を葺いたので、毎年どこかの家が葺き替える萱を大量に必要とした。当時は馬を放していたため草場に毎年火を入れ、よい萱が育ったという。秋になると人々は馬を引いて連れ立って萱を刈りに行き、ウワダイに集めて馬につけた。そこからここを萱立て場とも呼んだ。今もその名で呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小野町史 民俗編――伝説(小野町(編)・小野町史)
『小野町史 民俗編――伝説』は、小野町が編んだ町史の民俗編から、第九章「ことばと伝承」の第一節「伝説」を収めたものである。田村郡小野庄にあたる町内の館主や城主の没落、坂上田村麻呂や八幡太郎、小野篁・小野小町にまつわる話、デンスケ坊の祟り、河童の恩返し、大蛇や名石・埋宝の話など五十四編を、大半は地元の人からの聞き書きで収める。村川友彦の「はじめに」と地域の特色の解説を置き、伝説を大字(旧村)ごとに並べ、語り手の名を添える。