狼の子を殺した飯豊衆への仕返し
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どんな伝承か
六角牛山の麓にヲバヤ、板小屋などという所があり、広い萱山になっていて、村々から萱を刈りに行った。ある年の秋、飯豊村の者どもが萱を刈っていて、岩穴の中から狼の子三匹を見つけ、そのうち二匹を殺し、一匹を持ち帰った。その日から狼が飯豊衆の馬を襲うことがやまず、他の村の人馬にはいささかも害を加えなかった。飯豊衆が相談して狼狩りに出ると、雌狼が鉄という力自慢の男に飛びかかった。鉄は上張りを腕に巻いて狼の口の中へ突き込み、狼はこれを噛んだ。誰も怖れて近寄らぬうちに鉄の腕は狼の腹まで入り、狼は苦しまぎれに鉄の腕の骨を噛み砕いた。狼はその場で死んだという。
原典より
狼藪で狼の赤ちゃんを殺した人に狼が仕返しに来るちゅうて近所の人が守っているのにその人らを飛びこえて飛びついてきたていう話ある。—— 現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定)
松谷みよ子『現代民話考 10 狼・山犬、猫』を小話単位で全541話収録。狼・山犬・猫にまつわる現代の民話・怪異譚(送り狼・化け猫など)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明535話・市区町村判明490話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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