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兎狩りの猟師を悩ませた女の亡霊

所在地山口県長門市
年代大正
登場深見、上田、当事者、体験者(猟師・原典『深見某』)、猟友(原典『上田某』)
出典心霊不滅

どんな伝承か

大正の初め、山口県大津のある村の猟好き深見某は、陰暦八月十五夜の月明かりの下、猟友の上田某ら二人と近くの山へ兎狩りに出た。網を張って待つ間、マッチが一本も点かず、ふと見ると二間ほど先に綿の着物に下駄の若い女が立っていた。犬は怯えて足元から離れず、投げつけようとした瞬間に女は消えた。仲間のマッチも点かなかった。翌晩は別の山の麓で急に暗くなり、先を行く猟犬が弾に撃ち抜かれたような傷で即死した。その夜、深見の枕元に同じ女が立ち、法要もされない村の友人の先妻の霊とわかった。法要を営ませると霊は消え、深見は殺生をやめた。

原典より

それと同時にフト頭を上げて見ると、二間ばかり先きに、夜目にも判然と二十三四の若い女が、綿服を着て下駄を穿いて立つて居る。—— 心霊不滅(岡田建文・岡田建文・心霊研究・1940年(昭和15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

心霊不滅(岡田建文・岡田建文・心霊研究・1940年(昭和15年))

『心霊不滅』は、岡田建文が著し、昭和十五年に大阪の国民書院が発行した心霊研究書である。人の心霊は肉体の死後も存続するという立場から、神道の神霊の垂示を引きつつ、心霊の本質と「化精」、遠感と魂の遊離、生霊、二重体、交霊術と霊媒、霊感筆記、幽霊写真などの物理現象、幽霊の出現を論じる。序説と七章からなり、第三・四・五・七章に「例一」「例二」と番号を付けた事例を並べ、今昔物語の説話、江戸から昭和の国内の見聞、欧米の報告を挙げる。

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