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天長節の式で君が代を歌った溺死児

所在地神奈川県横浜市中区(石川小学校)
年代大正十一年
登場石山茂男、当事者、溺死した児童(幽霊)
出典心霊不滅

どんな伝承か

大正十一年十月二十九日の夕方、横浜の税関桟橋へ釣りに来た小学生の姿が見えなくなった。桟橋には学帽と下駄が残り、釣竿は海に浮いていて、捜すと子どもの溺死体が引き揚げられた。捜索願を出していた親に確かめさせると、横浜市石川小学校四年の石山茂男、十一歳と分かった。翌々日の三十一日、担任が茂男の死を告げると、生徒たちは、昨日の天長節の式に茂男さんは来ていたと言って取り合わない。一人ずつ聞くと、一緒に銀杏の木が折れた話をした、廂の壊れた帽子をかぶっていた、並んで君が代を歌ったと口々に語った。こうして式に出ていたのは茂男の幽霊だったと決まったという。

原典より

さてその翌々日の十月三十一日に、石川小學校で四年級の受持の教員が、一同の生徒に對ひ、石山茂男が一昨日棧橋下で溺死をしたことを告げると、…—— 心霊不滅(岡田建文・岡田建文・心霊研究・1940年(昭和15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

心霊不滅(岡田建文・岡田建文・心霊研究・1940年(昭和15年))

『心霊不滅』は、岡田建文が著し、昭和十五年に大阪の国民書院が発行した心霊研究書である。人の心霊は肉体の死後も存続するという立場から、神道の神霊の垂示を引きつつ、心霊の本質と「化精」、遠感と魂の遊離、生霊、二重体、交霊術と霊媒、霊感筆記、幽霊写真などの物理現象、幽霊の出現を論じる。序説と七章からなり、第三・四・五・七章に「例一」「例二」と番号を付けた事例を並べ、今昔物語の説話、江戸から昭和の国内の見聞、欧米の報告を挙げる。

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