除夜の鐘を鳴らさない善哉寺
どんな伝承か
大塚町の初詣は「午の刻参り」と呼ばれ、夜中の十二時を合図に、まず出雲大社へ、続いて地元の大歳神社へお参りする。除夜の鐘を聞いてからいったん床に就き、朝になって大社や大歳神社へ出向く家もある。ただし町内の善哉寺では除夜の鐘をつかず、年越しの鐘は小山のちどう寺や矢野の朝泉寺で鳴らされる。
原典より
善哉寺では鐘を鳴らさず、小山のちどう寺・矢野の朝泉寺で鳴らす。—— 島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの』は、出雲市大塚町の民俗調査報告書のうち、「XII 村の神」の章と「XIII 年中行事」の章の冒頭を収めたものである。氏神の大歳神社の祭りと由緒書、同族神・屋敷神・屋内神、札うち、講、寺、俗信、キツネに憑かれることを「サバラレル」と呼ぶ憑きもの、民間療法を、昭和五十七年ごろの聞き書きで記す。年中行事は正月準備から一月十一日の鎌初めまでで、文の途中で切れている。