継子話 その2
どんな伝承か
継子のいる家へ盗賊が忍び込んだ。その時、家の継母が七輪に火を熾していたので、盗賊は自分が入ったのが知れてそうしているのかと思い、縁の下からじっと様子を窺っていた。すると継母は火箸を焼き、それを子供に突き刺して殺してしまった。それを見た盗賊は後に捕らえられ、一部始終を話した。そのため盗賊は罪にならずに済んだという。どのように叱られても本当の母はありがたいものだと教えた話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書)
『新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説』は、香川県の叢書の民俗篇のうち、第八編「口承文芸」を収めた部分である。香川県内の昔話と伝説を扱い、昭和初年からの採集の歩み、呼び名や発端・結末の句、桶屋やほうろく売り・遍路などの運び手、語り手の横顔を論じたうえで、綾上町などで聞いた未発表の昔話を話者名付きで掲げる。伝説の章は樹木・石と岩・水と池と渕・塚と穴・祠と堂・坂と山と峠と谷・動物の項目に分け、各話の末尾に伝承地の郡町名を添える。