種まきから四十日目の入間郡の苗立
どんな伝承か
埼玉県入間郡では、初めて種をまいてから四十日目に、決まった形式もなく苗を取って植え、簡単な祝いをする。田植えの前に苗を少し植えて田の神を迎える苗立の習わしの一つで、その信仰上の意味は苗代に立てる苗印と同じものとみてよいとされる。
原典より
また、埼玉県入間郡では、初種を蒔いてから四〇日目、きまった形式はなく苗をとって植え、簡単な祝いをする。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。