鳥を呼んで稲の豊凶を占う農始め
どんな伝承か
山の神の農耕神としての性格は、正月十一日の農の始めにみることができる。この日の早朝、松・餅・豆・ワカサギ・数の子・お茶などを持って苗代へ行き、水口のところをマンノウあるいは三本鍬でうない、松を立てて神供を供える。水田へ向かうとき、南沢・小川・白子では「ホーホー」とか「ホーイホーイ」と唱える。これは鳥勧請のくずれた形であり、本来、山の神の使いである鳥を呼び、鳥が神供を食うかどうかで稲の豊凶を占うことからきているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。