小正月・節分の年占
どんな伝承か
単に予兆に頼るのではなく、なんらかの手段を講じて今後の吉凶を予測することも行われた。とりわけ年の初めに農作物の豊凶を占う年占が知られ、川田谷では小正月のとき年神様に上げた団子を粥かき棒に挟み、小豆粥の釜をかき回して粥の付き具合で一年を占ったという。節分には、桶川で火鉢に年取り豆を並べ焼き具合で作柄を占い、川田谷では豆撒きの豆十二粒を別にして一粒ずつ火鉢にくべ、煙の上がり方で十二か月の天候を占った。榛名様の筒粥で作柄を占う事例もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史)
『桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話』は、桶川市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその昔話・伝説の部分と第四節「予兆・占い・禁忌・呪い・民間療法」が収められている。昔話・伝説は調査ではほとんど聞かれなかったため、「広報おけがわ」に連載した話を中心に、イットコショダンゴ、古池の大蛇、熊野神社の池の膳椀貸し、狐狸に化かされる話など二十余りを区分せずに載せる。俗信の節は、言い伝えを桶川・加納・川田谷の地区ごとに箇条で並べる。