申の日の御猿祭りと祭日の移り変わり
どんな伝承か
兵庫県印南郡生石村の生石神社では、例年正月初申の日に御猿祭りを行ない、申の日が三つある月には中の申の日を祭日とする。秋は現在では九月十八日・十九日の両日を祭日とするが、社伝によれば、欽明天皇もしくは崇神天皇の十三年正月申の日に神霊を感得して社を造り奉祭し、九月申の日をもって祭典を行なったという。それがのちに孝徳天皇の白雉二年、九月十九日に勅願で寄進があり、以後この日を祭日と改めたと伝えている。
原典より
兵庫県印南郡生石村(現・高砂市)の生石神社では、例年正月初申の日に御猿祭りをし、申が三つある月には中の申の日を祭日とする。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。