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文治六年大倉山に龍が降る

所在地神奈川県鎌倉市(大倉山)
年代文治六年五月十三日
登場—
出典動物妖怪譚

どんな伝承か

『吾妻鏡(東鑑)』が伝える、鎌倉の大倉山に龍が降ったという記録。文治六年五月十三日、終日はげしい大雷雨と大風雷鳴があり、大倉山が震動した。多くの樹木が倒れ、岩石が崩れ落ち、その跡はにわかに細い流れとなった。これは龍が降ったためであるという。古来、はげしい雷雨や山崩れ、洪水などの天変は、しばしば龍の昇降のしわざと考えられ、各地の古記録に龍にまつわる怪異として書きとどめられてきた。

原典より

また、文治六年五月十三日には大雷雨が終日烈しく、ために山は震ひ、樹は倒れ、岩は崩れて細流さなり、龍が降った。—— 動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年))

『動物妖怪譚』は、日野巌が大正六年に筆を起こし、大正十一年の跋と大正十五年の再記を添えて著した伝説の動物の研究書である。鬼・天狗・河童・人魚・雪女・龍・雷獣・狐・狸・獏・鯰・猫など二十六の項目を立て、記紀や万葉集から近世の随筆までの記事を原文の引用ごと示して起源と変遷をたどり、動物学の知識で正体を考える。總論で起原・歴史的変遷・分類などを論じ、結論では迷信から科学へ近づくことを説いて閉じる。

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