天津の日澄寺を女寺とする家
どんな伝承か
千葉県安房郡天津小湊町天津の善覚寺檀家における半檀家三十九戸のうち、十九戸が日蓮宗日澄寺との組み合わせであり、しかもその中では日澄寺を女寺とする家が特に多かった。日澄寺は、誕生寺や清澄山をすぐそばに控える当地で大きな力を持っていたためではないかと考えられている。善覚寺の檀家には紀州出身者が多く、真宗の信徒として寺をおこしたが、村づきあいの中で女子が日蓮宗日澄寺に引きつけられていったのではないかと推測されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。