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落伍した武士の足を治した明神の道祖神

所在地新潟県柏崎市大字安田明神(慶福寺)
年代伝承(口承)
登場甚右衛門、上杉軍の武士・体験者
出典柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信

どんな伝承か

明神から軽井川へ下る坂の上に木の祠があり、その中の自然石の道祖神は脚の神と伝えられ、わらじが供えられる。昔、上杉の軍勢が昼夜を分かたず戦場へ急ぎ、落伍する者が続出した。甚右衛門もその一人で、足の裏に大きな水ぶくれができて歩けなくなり、道端の石に腰を下ろして遠ざかる味方の背中を悔しく眺めた。どうしても皆と共に戦場へ行きたいと石に泣きすがり、今日のうちに足を治してくれるなら必ず道祖神として祀ると誓った。すると石はうなりを上げて揺れ、水ぶくれはたちまち消えて元気も戻り、仲間に追いつけた。戦が終わると約束どおり小さな祠を建ててその石を祀った。これが明神の道祖神だという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)

『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。

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道祖神霊石

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