陽石を借りて子を授かるどうらく神
どんな伝承か
柏崎では道祖神を「どうろくじん」「どうらくじん」「しゃくじん」、あるいは「夜なで神」「夜なで石」とも呼ぶ。子供のできない女性は小さな陽石を借りて祈願すると子を授かるといわれ、お礼に自作の陽石を返す風習があった。下南条や与板には、姉妹の孝行や夢枕の老人の告げによって道祖神が祀られたという伝承も残る。柏崎、刈羽で七十基を超える道祖神があり、道の神・旅の神・脚の神として旅の安全や縁結びの利益をもたらすとも信じられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。