夢枕が結んだ小島と菅沼の縁
どんな伝承か
小島のある家に、三十を越えても縁の定まらない息子がいた。母親は人に知られぬよう道祖神へ願をかけていた。ある夜、その夢枕に品のよい老人が立ち、お前の家の嫁は東の山あいの村にいると告げた。母親が思いめぐらすと、八石山の陰に菅沼という小さな村がある。そこではないかと出かけて年頃の娘のいる家を訪ねると、その家の母親も同じような夢を見て、小島のあたりに娘の嫁ぎ先があると待ちわびていたという。両家の縁談はすぐにまとまったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。