上輪新田の子之権現の石塔
どんな伝承か
上輪新田の神明社の左手に、神像の双体道祖神を納めた木の祠がある。その参道の右側に、細長い自然石へ子之権現と刻んだ石塔が立つ。高さ五十センチ、幅十五センチほどで、見ようによっては男根の形をしている。銘によれば明治十五年十一月十五日、六十二歳の山崎市衛門が建てたものである。ただ、近隣の人に建立のわけを尋ねても知る者はない。足や腰から下の病に効くとされるが、それすら語り継がれていない。性の神としての子之権現であろうが、道祖神なのかもしれず判然としない。越後では珍しい塔であるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。