漁師の船霊まつりと金毘羅
どんな伝承か
柏崎の漁師たちは金毘羅様、不動様、善報寺様、十二船霊様、米山薬師など様々な神を信仰し、豊漁や海上安全を祈願する。正月十一日の船霊まつりでは、神棚に金毘羅様や善報寺様の御札を貼り、マゲや船霊石を供えて祀る。また海辺の岩の上に金毘羅宮や弁天様、善報寺様の小祠を建てたり石塔を建てたりして祀る家もある。善報寺様や金毘羅様に参拝して受けてきた御護符の木札は、船のみよしの内側に打ちつけて船霊様として祀り、金毘羅様の御札や金毘羅樽を海へ流したりして、豊漁と海上安全を祈るのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。