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五輪山を米山と呼ばせた飛鉢伝承

所在地新潟県柏崎市(米山)
年代和銅年間
登場泰澄、船主清定
出典柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信

どんな伝承か

「柏崎市伝説集」に次の伝承がある。昔、米山がまだ五輪山と呼ばれたころ、泰澄という僧が住み、能登から来た一人の修行僧が影のように仕えていた。この沙弥はときどき鉄鉢を飛ばして海上を通る船から米をもらっていたが、ある日、米を積んだ船の船主清定が、公へ納める米だから一粒もやれないと断った。すると米俵が雁のように空を飛び、米山の頂上に積み重なった。清定は驚いて山へ登り泰澄に返してくれと頼むが、麓の沙弥の仕業だろうと言われ、山を下って沙弥に深く詫びた。沙弥はわずかな供養を惜しんだから懲らしめたのだと言って米を返し、米俵は再び鳥のように船へ飛び帰った。それ以来、五輪山を米山と呼ぶようになったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)

『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。

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