法禅寺の島薬師と眼病祈願
どんな伝承か
米山薬師は悪い病を治す神としても頼られた。米山の当帰を軒先に吊るして悪疫を追い払うのもその一つである。昭和四十八年、前年の落雷で焼けた山頂の薬師堂跡から文字の書かれた石が見つかった。これは蒲原郡の病弱な子のために母が名を書かせ、一貫目の餅と共に薬師に納めたもので、こうした願掛けが病気平癒の信仰として行われていたことを物語る。柏崎の町では、島町(今の西本町二丁目)の真言宗法禅寺に島薬師と呼ばれる薬師があり、米山まで登れない多くの信者はここに参って眼病が治るよう祈ったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。