桶川・加納・川田谷の予兆俗信
どんな伝承か
桶川市域では、日常のさまざまな兆候や変化から今後の吉凶を判断する言い伝えが広く行われてきた。桶川地区では、往還またぎに虹がかかると大水が出る、犬の遠吠えは火事がある、鶏が夜中に鳴くと火事になる、髪が抜け落ちる夢は凶などという。加納地区では、富士またぎの虹は大水になる、竹の花が咲くと悪いことが起こる、井戸が空っぽの夢は凶と伝える。川田谷地区では、寒中に雷が鳴ると大水、キジが鳴くと地震、朝グモは縁起がよく夜グモは泥棒グモ、火事の燃え盛る夢は吉という。
原典より
○往還またぎ(西から東にかけて)に虹がかかると大水が出る。—— 桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話(桶川市(編)・桶川市史)
『桶川市史 第6巻(民俗編)――伝説・昔話』は、桶川市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその昔話・伝説の部分と第四節「予兆・占い・禁忌・呪い・民間療法」が収められている。昔話・伝説は調査ではほとんど聞かれなかったため、「広報おけがわ」に連載した話を中心に、イットコショダンゴ、古池の大蛇、熊野神社の池の膳椀貸し、狐狸に化かされる話など二十余りを区分せずに載せる。俗信の節は、言い伝えを桶川・加納・川田谷の地区ごとに箇条で並べる。