板尾七度の火事・杵の殺人
どんな伝承か
板尾に七度あった火事の一つ。日頃から仲の悪い夫婦が餅を搗いていたところ、またも言い争いになった。腹を立てた夫は杵で女房の頭を殴りつけ、頭を打ち割って死なせてしまった。その騒ぎのあいだに竈の火が燃え移り、そのまま火事になったという。板尾の火事はいずれも業火と呼ばれ、怨恨や争いごとから起こったものだと語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史)
『河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説』は、白山麓の河内村の村史の民俗編から、民話・伝説と故事を記した節を収めたものである。白山の千蛇ヶ池や富士山との背くらべ、高ボウケの大蛇、猿仏の名号、おひなの荒、天狗、菊酒、池の金山の伝説など、村と周辺に伝わる話を、白山関係の古文書や郡誌を引きながら記す。第三節「民話 伝説」、第四節「故事 伝説」、第五節「伝説」に分け、話ごとに題を立てて由来や現地のようすを添えている。