難題を解いた年寄りと小国
どんな伝承か
大きく強い国の殿様が隣の小国を攻めて領土にしようと、『太さの変わらぬ棒の根と先をどう見分けるか』『同じ姿の牛の親子をどう見分けるか』という難題を出し、答えられねば攻め込むと迫った。小国の知恵者たちも答えられなかったが、ある年寄りが即座に『棒は水に浮かべ、沈む方が根』『二頭の牛に草を与えれば、親牛が先に子牛へ食べさせる』と答えた。驚いた大国は攻め入るのをやめ、小国では年寄りをいっそう大切にするようになったという。
原典より
小国では、年寄りの知恵で国が救われたので、前にも増して年寄りを大切にするようになったという—— 河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史)
『河内町史 民俗編――昔話・伝説』は、河内町の町史の民俗編のうち、子守歌と昔話・伝説を収めた部分である。伝承者の名を添えた子守歌二編と、昔話と伝説の違いを述べた前置きに続き、継子譚・異類婚姻譚・和尚と小僧・愚か婿など全国に分布する型の昔話と、岩戸の観音、金峰山と飯田山、小野小町、弘法大師にまつわる土地の伝説を、第一話から第三十八話まで番号を振って並べる。多くの話には話型の名や類話の広がりを短く添える。