団子を忘れた馬鹿婿
どんな伝承か
ある所に愚かな婿がいた。ある日団子を買いに行かされ、名前を忘れまいと『団子団子団子……』と唱えながら歩いていた。ところが途中の橋を渡る際に『ドッコイ』と口にした拍子に団子の名を忘れてしまい、以後は『ドッコイドッコイ……』と唱えながら歩いて、店でドッコイを買おうとしたという。物の名を取り違える愚か聟の笑い話で、河内に語り伝えられているものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内町史 民俗編――昔話・伝説(河内町(編)・河内町史)
『河内町史 民俗編――昔話・伝説』は、河内町の町史の民俗編のうち、子守歌と昔話・伝説を収めた部分である。継子譚・異類婚姻譚・愚か婿など全国に分布する型の昔話と、岩戸の観音や金峰山、小野小町、弘法大師にまつわる土地の伝説を、伝承者の名を添えて記す。昔話と伝説の違いを述べた前置きに続いて第一話から第三十八話まで番号を振って並べ、話ごとに話型の名や類話の広がりを短く解説する。