死の前兆・予知
どんな伝承か
重病人のある家から黄色の火の玉が飛び出すと、一週間のうちに死人が出るという。人が死ぬと火の玉が出る、人魂が出た家には死人が出ると各地区で語られた。人が死ぬ一か月ほど前に人魂が出て、死ぬ人の家の前で落ちるともいう。人魂が出ても川越しをすれば三年は生き延びるとも伝わる。旅先で死んだ人は家へ何かを暗示し、子どもの頃から利口すぎる子や人影の薄い者は早死にするという。見えない所に疣ができると家に死者があり、目に白い線が縦に入ると死に絶えるともいう。
原典より
・重病人のある家から黄色の火の玉がとび出すと一週間のうちに死人がでる(高須)・人が死ぬと火の玉がでる(高須・吉里・大江・東江・西江)・人魂が出た家は死人がでる(高須・吉里・大江・東江・西江)・旅先で死んだ人は家へ何か暗示…—— 海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。