忌まれる行為の数々
どんな伝承か
足袋を履いて寝ると親の死に目に会えず、従兄妹同士の縁組や血族結婚は片輪ができるという。枕を足で蹴ると頭が痛くなり、灸を自分の十二支の日にすえると身を焼く。棒をまたげば折れ、笊をかぶると背が高くならない。出がけに爪を切れば災難に会い、金入れは秋冬に買うと落としてしまう。将棋をすると親の死に目に会えず、みだりに写真を撮れば早死にし、写真を破るのも縁起が悪い。家の内で口笛を吹けば福の神が逃げ、櫛を拾えば夫婦別れがあると伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。