朝・夜・正月の忌
どんな伝承か
便所に落ちると出世せず、痰を吐くと中気になるという。元旦は掃除するものではなく、三が日は箒を使わない。正月中に障子を貼ると不幸になり、元日に髪を洗ったり針を持ってはいけない。盆や彼岸に殺生してはならず、朝食に汁をかけて食うものではない。朝は言い争いをせず、夜に爪を切れば親の死に目に会えない。夜は新しい下駄や草履を下ろさず、おしめを夜干しすると赤ん坊が夜泣きする。夜に笛を吹けば蛇が出るとも盗人が入るともいい、洗濯物を夜干しすると死神が付くと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。