死神が憑くベッドと女医の心中
どんな伝承か
内田という人は胃潰瘍で大量に吐血し、千葉医大で一命を取り留めた。続いて両眼のそこひを患ったが、手術で失明を免れた。快方に向かったので、子息が東京にいる縁から神田のお茶の水にある病院へ移された。語り手は一週間待てと止めたが聞き入れられなかった。移ってからは熱も下がらず悪くなるばかりで、やがて付添婦が他の病室の噂を運んできた。内田が寝ているそのベッドでは同じ病で三人が続けて死に、彼は四人目だというのである。死神が憑いているらしいと囁かれていた。のちに一人の女医が黙って内田の両眼に自分の目を押しつけて去り、その夜、同じ病院の医師と心中した。内田は死神が女医に移って自分は助かったと語った。
原典より
内田さんは先年胃潰瘍で多量の吐血をされて、千葉医大に入院し危く一命を取り止められて間もなくのこと、今度は両眼の「そこひ」となり、これもまた手術の結果失明の難を逃れることができました。—— 心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・昭和)