食制の忌
どんな伝承か
赤飯を茶漬けにすると婚礼に雨が降るといい、味噌汁をかければ犬に吠えられる、恥をかくとも語られた。餅を搗くのに下駄を履けば歯の生えた子が生まれ、山芋を食べた茶碗で茶を飲むと中風になる。おめでたに茶を嫌い、茶で墨を摺れば別れを強いるといい、字も下手になるという。飯米をこぼすと盲人になり、食後すぐ寝ると牛になる。食物を二人で挟むのは縁起が悪く、膳に沢庵を三切れ付けてはならない。鰻と梅干、氷と西瓜は食い合わせとして忌まれた。
原典より
・赤飯をお茶漬にすると婚礼に雨がふる(高須・吉里・大江・西江)・餅をつくのに下駄をはくものではない。—— 海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。