暮らしの禁忌いろいろ
どんな伝承か
紛失した物は茶釜の首をくくると出てくるといい、財布に蛇の皮を入れると金が入るという。座敷の屋根より勝手の屋根を高くしてはならず、畳の縁が十の字になるのもいけない。盥を外に置くな、一枚の着物を二人で縫うな、帯を着物にして着ると寿命が短くなるなど、日々の暮らしに細かな忌が伝わる。蔵の二階を寝室にするのは良くなく、本家の前に大きな納屋があると福の神が入らない。藁葺きの上だけ壊して瓦葺きにしてはいけないともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。