弘法岩――旅僧と水
どんな伝承か
初夏の昼下がり、下彦間の街道を歩く旅の僧がのどが渇いて農家に水を求めた。雨が少なく飲み水にも事欠くこの地で、もてなしの礼に水を湧かせたという、弘法大師の弘法岩・弘法水の伝説。
原典より
昔昔、ある初夏の昼下りに、下彦間の街道をじりじりと照りつける日差しを背に受けて、歩いていた一人の旅の僧が、のどが渇いたのか道端の農家へ立ち寄って一杯の水を求めた。—— 田沼町史 第1巻(自然・民俗編)――伝説(田沼町(編)・田沼町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
田沼町史 第1巻(自然・民俗編)――伝説(田沼町(編)・田沼町史)
『田沼町史 第1巻(自然・民俗編)――伝説』は、田沼町が編んだ町史第一巻から、伝説とことわざの部分を収めたものである。池や塚の祟り、神社の霊験、佐野宗綱の出陣、藤原秀郷ゆかりの鎧、義民、地名の由来、落人、寺社の縁起など、町内各地に伝わる話を地名や家名とともに記す。伝説を英雄偉人・義民・地名・落人・寺社縁起などに分けて並べ、続く節では調査員の協力で集めたことわざを五十音順に掲げる。