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秤を相手に持たせて得をした仲買人

所在地神奈川県秦野市
年代昔
登場草山寅蔵、たばこ仲買人(通称・虫寅はん)
出典秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪

どんな伝承か

秦野の南地区に、虫寅はんと呼ばれた草山寅蔵という人がいた。若いころからたばこの仲買を始め、南秦野で一番の資産家になった人物である。買い付けの際は検査済みの小さな秤を腰に差して行き、いざ量る段になると「持病の虫が出て腹が痛い」と言って、農家の側に秤を持たせた。正直な百姓は自分で量るとなると、秤の目を下げ気味にしなければ格好がつかないと感じて重めに量ってしまう。それを家に持ち帰り大きな秤でまとめて量り直すと、相当な目方が浮いた。人の心理を突いた商売で財を成したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)

『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。

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