からたち茨とバラ線で囲った富有柿畑に
どんな伝承か
秦野市に伝わる世間話。先進的な農家の青年が田んぼに富有柿を植え、盗まれないよう周りをバラ線とからたち茨で厳重に囲った。近所の悪知恵にたけた男が、しっかりした肥桶を見つけて来させ、それに両足を突っ込み、蔓を手に持って棘の上を歩いて渡り、柿をたくさん盗んで肥桶を元の所へ返しておいたという。その男は教育はなくても知恵が働き、かなりの財産をつくったと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。