一貫目のかぼちゃを賭けた老婆の実証
どんな伝承か
秦野市に伝わる猥雑な世間話。若衆の寝宿(ネカ)で、八十の老婆が交われるかどうかを一貫目のかぼちゃを賭けて争った。できると言い張る男が、老婆に「近く嫁をもらうが病でできない、人助けと思って、かっこうだけのおまじないを頼む」と持ちかけた。老婆が承知して始めると、男のほうが夢中になり、老婆も気分が変わってきて本当に始まってしまった。それを隠れて見ていた者もあり、男は賭けのかぼちゃを取ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)
『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。