そばがみみずに変わる袖振稲荷
どんな伝承か
小山丁の女性が語る袖振稲荷の話。あのあたりにはよく狐がいて、振袖を着たきれいな女に化け、通りかかった男にそばをごちそうしたりしたという。ところが翌朝になって見ると、そばと思って食べたのはみみずだったと言われている。袖振稲荷は関と佐沼の境にある稲荷で、白狐が振袖姿の女に化けて人を化かすと伝わる。
原典より
よくあそこには狐がいたとかなあ。振袖着て、いい女になって、化けて、男通るとそば御馳走したり、なんかして、それ明日の朝見たらなんだみみずだなんて言ったことある。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。