銀貨のシラヤで身上をつぶした古家
どんな伝承か
小屋には立派な建物があり、今は誰も住んでいない。その古家を売った人は、銀貨のシラヤというものをこしらえた。シラヤは食べ物で、豆腐をすり、その中に茹でた菜っ葉をくるんだものである。その銀貨のシラヤの馳走を皆に振る舞ったために、古家を売った人の家は身上をつぶしてしまったという。その失われた建物を小屋へ持ってきたのであり、立派な建物なのだと語られる。
原典より
小屋の立派な建物、家よ、今は誰も居ないけど. その古家、その売った人は銀貨のシラヤこせえて、銀貨のシラヤって、銭、豆腐を合わせて食おうと、シラヤっちゅうのは食べ物だよ. 豆腐をすって、その中さ菜っ葉茹でたのをくるんでやん…—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書3(北文間・川原代地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、北文間・川原代の両地区で聞いた伝説と世間話を収めた部分である。中沼の主のタニシや亀、ドウロクジンサマの大蛇、狐や狸に化かされた話、首切り田や底なし田、平将門の影武者、力持ちのジンシチなどを、明治・大正生まれの話者からの聞き書きで記す。話はムラごとに分け、話者の語りに準じて記して地区・性別・生年を添え、冒頭には話型名を付した昔話も含む。